更年期に多く見られるトラブルと原因
更年期に現れる不調は「更年期症状」と呼ばれ、その現れ方や強さは人によって千差万別です。これらの症状が重くなり、日常生活や仕事、家事に支障が出るほどつらい状態を「更年期障害」と呼びます。
自律神経の乱れによる身体症状
女性ホルモンの減少は自律神経のバランスを大きく乱します。代表的な症状が、血管の拡張や収縮のコントロールがうまくできなくなることで起こる「ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ・発汗)」です。突然顔が赤くなったり、場所を問わず大量の汗が噴き出したりします。そのほか、めまい、動悸、胸が締め付けられるような感覚、手足の冷え、頑固な肩こりや頭痛、腰痛、関節痛など、全身に多彩な症状が現れるのが特徴です。
「更年期外来」については、こちらのページもご参照ください。
精神的な不調(心のゆらぎ)
エストロゲンの減少は、脳内で感情をコントロールする神経伝達物質の働きにも影響します。これにより、特別な理由がないのに些細なことでイライラする、不安感が強くなる、気力がわかない、集中力が低下してミスが増える、急に悲しくなって涙が出るといった、うつ傾向の症状が現れやすくなります。
「自分の性格がわがままになったのでは」とご自身を責めて悩む方も多いですが、ホルモンの減少が背景にある大切な体のサインです。
月経周期の乱れと不正出血
閉経に向かう過程で卵巣の働きが弱まると、生理のリズムは大きく乱れます。生理の間隔が20日未満と短くなることもあれば、数か月に1回しか来なくなることもあります。また、経血の量が極端に多くなったり、逆に少量の出血がだらだらと長引いたりします。
ただし、この年代の不正出血には、ホルモンバランスの乱れだけでなく子宮体がんなどの重大な病気が隠れている可能性もあるため、自己判断せず一度確認することが大切です。
「不正出血」については、こちらのページもご参照ください。