デリケートゾーンの不調
閉経前後になると、女性ホルモン(エストロゲン)の低下により、腟や外陰部、尿道の粘膜が薄く乾燥しやすくなります。こうした変化によって起こる一連の症状は「閉経関連尿路性器症候群(GSM)」とも呼ばれ、加齢に伴う自然な変化でありながら、治療によって改善が期待できるものです。
このような症状はありませんか?
- デリケートゾーンの乾燥感、ひりひり感
- かゆみ、下着がこすれて痛む
- 性交時の痛み
- 排尿時の違和感、頻尿、尿もれ
- 少量の出血
「年齢のせい」と我慢されている方が多い症状ですが、生活の質に影響することも少なくありません。
検査
問診と内診で腟や外陰部の状態を確認します。大切なことは感染症、炎症、腫瘍性病変、骨盤臓器脱がないかどうかをまず確認することです。症状に応じてがん検診やおりものの検査を行い鑑別診断いたします。皮膚腫瘍を疑う場合は組織検査を行う場合もあります。
不正出血を伴う場合は、悪性腫瘍を除外するための検査もあわせて行います。
「性感染症について」「レディースドック」については、こちらのページをご参照ください。
治療
女性ホルモンの腟錠や軟膏による局所治療が中心です。全身への影響が少ない方法で、乾燥や性交痛の改善が期待できます。更年期症状が全身に及んでいる場合は、ホルモン補充療法(HRT)もあわせて検討します。
最近、国内でも炭酸ガスフラクショナルレーザーを腟及び外陰部に照射する治療も行われてきましたが、長期的予後の十分な証拠が不足している点と症状の悪化、瘢痕化などの合併症のためFDAや国際学会の声明では今の段階では推奨されるべきでなくさらなる研究が必要とされています。現段階では施術は要検討の治療法と考えてます。
「更年期障害の治療法」については、こちらのページもご参照ください。
日常生活では、洗いすぎを避け、刺激の少ない石けんでやさしく洗うこと、通気性のよい下着を選ぶことなども症状の緩和につながります。