診療内容about our treatments

外陰腟炎の診断、治療

おりものが多い かゆみがある においが気になる 外陰部の痛み
※「おりもの」は女性性器から出るさまざまな分泌物の総称で「帯下」とも呼ばれます。
こんな症状が気になったら思い切って婦人科受診してみましょう。

外陰腟炎は非常に身近な病気ですが、その病変や原因は多彩です。中には性感染症や悪性腫瘍も含まれるため正確な対応が必要で、必要に応じて十分な問診と検査を実施して対応することが重要です。
カンジダ腟炎
カンジダという真菌(カビ)が原因です。健康女性の10〜20%の腟内に常在しているとも言われており、腟炎の代表的原因菌です。
症状はかゆ状、酒かす状、ヨーグルト状のおりものと陰部のかゆみ、灼熱感が特徴です。
治療は腟錠の投与と外陰部には軟膏の塗布です。不適切な自己洗浄は症状の悪化、遷延の原因にもなりますので適切な治療をお勧めします。
萎縮性腟炎
閉経後の女性の腟炎で一番多い原因です。症状は腟の乾燥感、かゆみ、性交痛、不正出血です。女性ホルモンの低下が原因ですが、年齢的に悪性腫瘍を除外することが重要です。
治療は女性ホルモンの腟内投与や経口投与です。

性感染症(SexuallyTransmitted Infection:STI)
の診断、治療

性感染症とは、性行為によって皮膚や粘膜を通して感染する病気の総称です。
かつてはSTD(sexually transmitted disease)と呼んでいましたが、病気の症状を出さない感染もあるので、現在はSTIと表現されるようになって来ています。

ほとんどのSTIは自覚症状が乏しいため、気が付かないままに進行し、病気によっては不妊症などの後遺症が心配な場合もあります。まずご自分とパートナーの両方をチェックしてどちらかに気になる症状があったらお二人とも病院で診断してもらってください。
お二人でチェックしてみましょう
女性STIチェック
おりものの量が増えた。 おりものの色が変わった。臭いが強い 外陰部に痛みやかゆみを感じる。 外陰部に水泡やイボができた。 性交時や排尿時に痛みがある。 性交後、性器から出血する。
男性(パートナー)STIチェック
尿道から膿のようなものが出てきた。 排尿時に痛みがある。 性器に痛みやかゆみを感じる。 性器に水泡やイボができた。 性交時に痛みがある。
どの科に行けばよいの?
女性は産婦人科で検査や治療をしますが、男性の場合は性器の状態を見るため泌尿器科になります。皮膚症状の強いSTIは男女とも皮膚科でも治療を行います。
必ずお二人が同時に診断、治療してお互いが完全に治るまでは絶対に性交しないことが重要です。
STIの種類
STIにはクラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、トリコモナス感染症、梅毒、毛じらみ、肝炎、エイズ(HIV)などがあります。
最近の傾向は代表的STIの梅毒の発生は減少傾向にありますが、クラミジア感染症や淋菌感染症が広がってきています。特にクラミジア感染症の若い世代の感染率が上昇していることが問題となっています。またoral sexによるクラミジア咽頭感染も増えています。
検査
疑われるSTIの種類によって違いはありますが、問診を行い、おりものや性器の状態を観察します(尖圭コンジローマは病理診断、性器ヘルペスはウイルス迅速診断)。腟分泌物培養検査(クラミジア、淋菌、トリコモナス)、採血検査(梅毒、肝炎、エイズ)などを行います。検査結果は培養検査や採血検査結果は約1週間かかります。
STIの予防
  • コンドームを正しく使用しましょう。
    STIの予防には絶対必要です。最初から最後まで正しく使用してください。
  • パートナーを特定しましょう。
    複数のパートナーとの性交渉は、感染機会を増やします。 またパートナーが変わったらSTI検査を受けることもおすすめです。
  • 清潔な性交渉を心がけましょう。
    前後の入浴を心がけいつも清潔に保つことが大切です。肛門などに触れた手で腟や外陰部に触れないようにすることも感染予防につながります。

診療時間

 
9:30〜12:30
15:00〜18:30
休診日 土曜午後・日曜・祝日・火曜(月1回)
火曜・木曜は不定期診療
土曜日は13:00まで
受付け終了時間は診察終了15分前まで(新患の方は30分前まで)にお願いします
【診療カレンダーの見方】
赤色は全日休診です。日にちの数字が青色で下線付きのところをクリックするとその日に何があるのかメッセージが表示されます。当日は数字が大きな太字で表示されています。

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